卒業に 124 単位/一単位は 45 時間/四年で 4,090,000 円/ 就職率は出していません(実数だけ出します)

Hachioji, Tokyo · Jishu University

時習大学私立大学(二学部四学科・大学院なし)じしゅう/1964年開設(設置者:学校法人 時習学園)一単位は、四十五時間です。そのうち三十時間を、本学は見ていません。

八王子市椚田町にある私立大学です。一九六四年に開設し、二学部四学科、在学生は千七百十二人います。このページには、単位が何時間でできているのか、一年に何単位まで取れるのか、卒業した人が四百二人いてそのうち何人がどうなったのか、四年でいくらかかるのか、そして途中でやめたときに何が返って何が返らないのかを書いてあります。就職率は書いていません ── 理由は五番目の節にあります。

  • 一単位=45時間(大学設置基準第21条)
  • 卒業に124単位。四年なら半期あたり15.5単位
  • 履修登録の上限は半期22単位(これは本学が決めました)
  • 初年度納入額 1,210,000円/四年で 4,090,000円
  • 就職率は出していません。実数だけ出します
よその大学の校舎。煉瓦とガラスの五階建てで、前を芝生と舗道が通り、人が何人か歩いている。本学の建物ではない。

Photo: Wonderlane / Unsplash

TWO INKS

45青い数字は、本学が決めていません。大学設置基準や学校教育法が決めている数です。本学にできるのは、それに従うか、大学をやめるかの二つだけです。

22黒い数字は、本学が決めました。上限も、推奨も、学費も、教員の数もです。決めた以上、聞かれたら理由を答えます。

97.5%そして「97.5%」は、どちらでもありません。法令が決めた数でもなく、本学が決めた数でもなく、分母を選んだ人が作った数です。だから、このページでは色が付きません。

01THE UNIT

一単位は、四十五時間です

一単位は四十五時間です。これは本学が決めた数ではありません ── 大学設置基準第21条に書いてあり、日本中のどの大学でも同じ四十五時間です。だから本学は「うちの単位は重い」と言えません。言えるのは、何を単位にしないか、だけです。

そして四十五時間は、教室にいる時間ではありません。講義なら教室は十五時間で、残りの三十時間は教室の外にあります。読む、書く、調べる、書き直す。順番でいえば、そちらが本体です。

もうひとつ、言っておかなければならないことがあります。九十分の授業を、二時間と数えます。本学がごまかしているのではなく、そう数えることになっているのですが、つまり教室にいる実時間は、書いてある時間より短いということです。三分の一よりも、もう少し短い。

四十五時間を、誰も測りません。測る仕組みが、どこにもありません。法令が言っているのは「四十五時間の学修を必要とする内容で構成する」ことで、四十五時間を使った証明ではないからです。本学が出しているのは時間ではなく成績です ── そこは正確に書いておきます。

ISLAND 1 — UNITS INTO HOURS

Units this term

半期に、何単位登録しますか

A WEEK

66時間/週

22単位 × 45時間 ÷ 15週。一単位は、週にならすと 三時間です。

教室 22時間(11コマ)教室の外 44時間
半期(15週)の学修時間
990時間
うち、本学が見ていない時間
660時間

コマの数は、多いと感じないはずです。一日に二コマか三コマで、高校より少ない。多いのは、その外側です。

ここに出るのは制度上の時間です。本学が実際に測った時間は、二の節にあります。数字は、ひと桁違います。

  1. 講義

    教室 15時間30時間

    本学の科目の七割がこれです。教室にいるのは十五時間で、残りの三十時間は教室の外。三分の二が、本学の見ていない時間になります。

  2. 演習(ゼミ・語学)

    教室 30時間15時間

    教室の時間が倍になり、外が半分になります。同じ一単位でも、外に要る時間はこちらのほうが少ない ── 手を動かすところを教室の中に持ってきているからです。

  3. 実験・実習・実技

    教室 45時間0時間

    四十五時間ぜんぶが教室(実習室)です。外が無いのではありません。外でやることを、中に入れてあるだけです。そのぶん一単位あたりの拘束は、本学でいちばん長くなります。

02THE THIRTY

教室の外の、三十時間

WHAT THE RULE ASSUMES

32時間/週

半期16単位を取る学生に、制度が前提としている教室外の学修時間。

WHAT WE MEASURED

6.2時間/週

本学が実際に測った教室外の学修時間(2026年5月/全学生対象/回答率63%)。

制度が前提にしている教室外の時間は、半期十六単位なら週三十二時間です。本学が去年測った実際の時間は、週 6.2 時間でした。四捨五入の話ではありません。ひと桁違います。

この数字は、本学が自分から測ったものではありません。2023年度の認証評価で「学修時間の実態把握が十分でない」と指摘され、言われて測りました。測ったら、この数でした。

この差を、本学は説明できません。説明できないまま、単位を出しています。全国どこでも似た数字です、と言うことはできますが、それは説明ではありません。

本学にできるのは、差を埋めることではなく、差を書くことと、外の三十時間に何をするのかをシラバスに書くことです。後者は指摘された項目そのもので、今年度で全科目の82%まで来ました。残りの18%は、まだ書けていません。

回答率は63%です。答えなかった37%が同じとは限りません。6.2 時間は、本学が持っている唯一の数字であって、事実そのものではありません。

03A YEAR

一年に、何単位取るか

卒業に要る百二十四単位は、本学が決めた数ではありません。大学設置基準第32条です。四年で割ると、一学期あたり十五・五単位になります。

半期の上限二十二単位は、本学が決めました。法令はこの上限を「定めるよう努める」と言っているだけで、数字までは決めていません。決めたのは本学なので、理由を書いておきます ── 二十二単位は、制度上、週六十六時間の学修に当たります。二十四にしても二十六にしても、増えるのは登録できる数だけで、時間は増えないからです。

取るほど一単位は薄くなります。上限の二十二単位まで取れば、週六十六時間分の学修が要る計算になり、そんな週はありません。上限があるのは、そのためです。たくさん取った人が偉い、という話ではありません。

四年で出られない人がいます。四年前に入学した428人のうち、四年で卒業したのは372人、まだ在学しているのが31人、退学したのが25人です。八割七分が四年で出て、一割三分が出ていません。

五年かかることは、本学では珍しくありません。珍しくないと書くのは慰めではなく、五年目の学費が実際にかかるからです。先に知っておいてもらうために書いています。

ISLAND 2 — DOES A WEEK HOLD IT

THE WEEK

  • 一週間 168時間
  • − 睡眠 56時間(一日8時間)
  • − 食事・入浴・家事 35時間
  • − 休みと人づきあい 21時間(一日3時間)
  • = 56時間
Work

アルバイトはしますか

Commute

通学にかかる時間は

WHAT FITS

使える時間は週 36 時間。 一単位は週三時間なので ──

12単位/半期

四年(八学期)で
96単位
卒業に要る単位
124単位
足りないぶん
28単位

四年では届きません。五年目に在学すると、学費がもう一年ぶん(960,000円)かかります。先に書いておきます。

五年目の学費は 960,000円 です。足りないと出たとき、本学にできることはありません。時間は本学が作れるものではないからです。できるのは、この計算を一緒に見ることと、五年で出る組み方を一緒に作ることの二つだけです。

この計算には、休みと人づきあいに週二十一時間(一日三時間)を入れてあります。外せば、どんな数字でも足ります。外さないのは、外した計算を信じて入学した人が、二年目にいなくなるからです。

押した内容はどこにも送られません。この数字は入学を約束するものでも、断るものでもありません。

  1. 上限いっぱい(22単位)

    176単位/四年

    卒業要件は 124 単位

    四年で百七十六単位。卒業要件より五十二単位多く、そのぶん一科目にかけられる時間は減ります。上限を決めているのは本学で、決めている理由がこれです。

  2. 推奨(16単位)

    128単位/四年

    卒業要件は 124 単位

    四年で百二十八単位。卒業要件の百二十四に対して四単位の余りで、落とせるのは二科目までという意味です。余裕ではありません。

  3. ぎりぎり(12単位)

    96単位/四年

    卒業要件は 124 単位(届きません)

    四年で九十六単位。二十八単位足りません。五年目が要ります ── 隠さずに書くと、学費がもう一年ぶん要るということです。

本学が半期十六単位を勧めるのは、それが余裕のある数だからではありません。百二十四を八学期で割ると十五・五で、十六は、ちょうど四年で卒業できる数です。余裕は、この計算のどこにもありません。

04WHAT MUST BE PUBLISHED

公表と、抜き書き

ここから先は、本学が書きたくて書いている節ではありません。書かなければならないことと、書かなくてよかったのに書いたこと、そして書かなかったことの区別を、先に置いておきます。

学校教育法施行規則 第172条の2(所管:文部科学省)

このページは、書かなければならないことの抜き書きです

大学は九項目を公表しなければなりません ── 目的と方針、組織、教員とその学位と業績、学生数と卒業者数と進路の状況、授業科目と内容と年間計画、成績評価と卒業認定の基準、施設と設備、授業料その他の費用、学生への支援。公表は本学サイトの「教育情報の公表」にあり、このページはそこからの抜き書きです。

公表は義務。抜き書きは義務ではありません

率を作らないことにしました

九項目のうち進路のところに書いてあるのは「卒業者数」「進学者数」「就職者数」という実数で、就職率という項目はありません。率は、誰かが割り算をしたときに生まれます。本学の場合、就職者318人を就職希望者326人で割れば 97.5%、卒業者402人で割れば 79.1% です。どちらも正しい割り算で、どちらも嘘ではありません。前者を書かないのは、分母を選べてしまうからです。選ばずに済ませる方法が、実数をそのまま並べることだけでした。

抜き書きには、抜いたものがあります

何を出していないかを書きます

このページに出していないものがあります ── 教員一人ひとりの学位と業績、全科目のシラバス、成績評価の基準表、施設の一覧、財務諸表。長いからでも、都合が悪いからでもなく、抜き書きに収まらないからです。ただ、抜き書きに収まらなかった、と書いておかないと、無いのと同じになります。全文は公表のほうにあります。

学校教育法 第135条・第146条(所管:文部科学省)

「大学」という名前は、空いていません

大学でないものが「大学」と名乗ることは禁じられていて、罰則もあります。本学がこの名前を使えるのは、文部科学大臣の設置認可を受けているからです ── 名乗ってから認可されたのではなく、認可されたから名乗れます。順番はそれだけのことですが、看板の意味はそこで決まります。

NINE ITEMS — AND WHERE THEY ARE

公表は義務です。抜き書きは義務ではありません。どれを抜くかは本学が選べて、選べるところに都合のいい数字が住みます。だから、抜かなかったもののほうを書きました。

  • 1教育研究上の目的と方針十の節に一段落だけ
  • 2教育研究上の基本組織二学部四学科、大学院なし
  • 3教員組織・教員数・各教員の学位と業績人数まで。一人ひとりの業績は公表のほうに
  • 4入学者数・収容定員・在学生数・卒業者数・進学者数・就職者数六つとも実数で
  • 5授業科目・授業の方法と内容・年間授業計画科目数と、外の三十時間の指示の整備率だけ
  • 6学修成果の評価と卒業認定の基準卒業要件124単位のみ。評価基準表は公表のほうに
  • 7校地・校舎等の施設設備と教育研究環境出していません
  • 8授業料・入学料その他の費用六の節に全額
  • 9修学・進路選択・心身の健康に係る支援窓口の電話番号だけ

○の項目はこのページにあります。それ以外は、本学サイトの「教育情報の公表」にあります。分量の問題で、隠しているわけではありません ── ただ、隠していないと言うだけでは、隠していないことになりません。

05THE COUNTS

卒業した四百二人

卒業した人

402

2026年3月。四年で出た人と、五年以上かかった人の両方が入っています。

就職した人

318

正規雇用として就職した人の数です。契約・派遣・アルバイトは、この数に入れていません。

進学した人

41

本学に大学院はないので、全員よその大学院か、別の学校へ行きました。

どちらでもない人

43

就職も進学もしていない人です。試験を続けている人、家の事情の人、決めていない人が混じっています。四十三人が、この数を消さない理由です。

上の四つが実数です。足すと402人になります。

THE RATIO WE DO NOT PRINT

就職率は、分母を選んだ人が作る数です

就職希望者を分母にすると 97.5%、卒業者を分母にすると 79.1% です。前者は「就職したい人のうち何割が就職したか」、後者は「卒業した人のうち何割が就職したか」で、違う質問への答えです。前者のほうが高く出るのは、就職したいと答えなかった人が分母から外れるからです。

318 ÷ 326 = 97.5%就職を希望した人のうち、就職した人の割合。

318 ÷ 402 = 79.1%卒業した人のうち、就職した人の割合。

本学は前者を使いません。使わないと決めただけで、使っている大学が間違っているという意味ではありません。

この数字は毎年変わります。去年の数字であって、来年あなたに起きることではありません。

06FEES

学費と、やめたとき

FEES

入学金(初年度のみ)
250,000円
授業料(年額)
790,000円
施設設備費(年額)
170,000円
初年度納入額
1,210,000円
二年目以降(年額)
960,000円
四年間の合計
4,090,000円

このほかに、実習費・教科書・資格試験の受験料などが年に四万円から八万円ほどかかります。学科と履修科目で変わるので幅で書きます ── 「別途」とだけ書いて金額を書かないやりかたは、本学ではしません。

最高裁 平成18年11月27日/消費者契約法第9条第1号

三月三十一日までに入学を辞退すれば、授業料と施設設備費は返します。入学金は返しません。これは本学が決めた規定ではなく、最高裁が消費者契約法を読んで示した線です(平成18年11月27日)。本学がやめようと思ってもやめられない種類の取り決めなので、ご安心ください、という書き方はしません。

入学したあとで大学をやめる場合、クーリング・オフはありません。中途解約権もありません。学習塾や語学教室にはそれがありますが(特定商取引法の特定継続的役務)、大学はその七つに入っていないからです。残るのは本学の学則で、学期の途中でやめた場合、その学期の授業料は返りません。

日本学生支援機構の貸与奨学金は、本学のお金ではありません。本学は窓口を置いているだけで、返す相手は本学ではなく機構です。貸与、というのは借金のことです。給付型と貸与型を「奨学金」という同じ言葉でまとめて説明しないのは、そのためです。

07STAFF AND REVIEW

教員と、受けた指摘

専任教員

96

非常勤講師

148

在学生

1,712

教員一人あたりの学生

17.8

専任教員96人に対して学生1,712人で、一人あたり17.8人です。この数字は少人数教育という意味ではありません ── 少人数かどうかを決めるのは平均ではなく、実際に座っている教室の人数です。本学のいちばん大きい講義は212人です。

設置基準が求める専任教員数 54 人 / 本学 96

大学設置基準が本学の規模に求める専任教員数は54人です。96人はそれを上回りますが、上回っていること自体は自慢になりません。基準は下限で、下限を超えるのは当たり前だからです。

非常勤講師が148人います。開講科目712のうち42%を非常勤の先生が担当しています。この数字を出している大学はあまりありません。出すのは、四割が非常勤であること自体が悪いからではなく、専任96人だけを見せると授業の半分が見えないからです。

教員一人ひとりの学位と業績は、このページには出していません。公表のほうにあります。抜き書きにすると、誰を抜いたかが本学の評価になってしまうからです。

2023年度公益財団法人 大学基準協会/判定 適合

外から言われたこと

  1. 1

    シラバスに授業時間外の学修の具体的な指示が書かれていない科目がある(当時、全科目の四割弱)。

  2. 2

    学生の学修時間の実態把握が学生アンケートに依拠しており、点検が十分でない。

一つめは、今年度で全科目の82%まで整備しました。残る18%は書けていません。二つめの結果が、二の節の 6.2 時間です ── 指摘されて測った数字で、測ったらこうだった、というだけの数字です。

判定は「適合」です。適合というのは基準を満たしているという意味で、良い大学だという意味ではありません。この二つを同じ言葉で説明する大学案内があるので、分けて書いておきます。 次回の受審は 2030年度 です。

08WHAT WE CANNOT DO

できないこと

  • 通信教育課程はありません

    通信教育をやるには大学通信教育設置基準に基づく別の認可が要り、本学は持っていません。あわせて、遠隔授業で修得できる単位には60単位という上限があります(大学設置基準第25条第2項)。全部を自宅で、という組み方は、制度としてできません。

  • 「楽に取れる単位」はありません

    一単位が四十五時間であることを、本学は変えられません。決めたのが本学ではないからです。本学が決められるのは、何を単位にしないか、だけです。

  • 出席だけでは単位を出しません

    出席は要件であって成果ではありません。教室にいた十五時間を確認することはできますが、それは単位の三分の一です。残りの三十時間は課題と試験でしか見えないので、そちらで見ます。

  • 就職率を書きません

    分母を選べる数字だからです(五の節)。代わりに卒業者数・就職者数・進学者数・どちらでもない人の数を、実数で置いています。

  • 「資格が取れます」とは書きません

    本学で取れるのは受験資格までです。試験は本学の外にあり、合否に本学は関与しません。取れる、と書くと、取れなかったときに嘘になります。

  • 他大学で取った単位を、いくらでも認めることはできません

    上限は60単位です(大学設置基準第30条)。編入学の相談でいちばん多い誤解がここで、半分までしか持って来られません。

  • 学生の写真を撮りません

    撮って載せれば、その一枚は四年間の代表になります。代表に選ばれた学生も、選ばれなかった学生も、そのつもりで入学してはいません。詳しくは、いちばん下の断りに書きました。

09AT THE DESK

事務室でよく聞かれること

四年で卒業できますか。

四年前に入った428人のうち、四年で卒業したのは372人です。八割七分で、残りの一割三分は在学中か退学しています。あなたが四年で出られるかどうかは、この数字では分かりません。分かるのは、一週間に何時間使えるかのほうです(三の節の計算)。

アルバイトをしながら通えますか。

通えます。ただし週二十時間を超えると、計算上は四年での卒業に届かなくなります。届かないことが悪いのではなく、五年目の学費がかかることを先に知っておいてほしい、という話です。

面倒見のよい大学ですか。

その質問には答えられません。面倒見のよさを測る物差しを本学は持っていないからです。代わりに出せるのは、専任教員96人、非常勤148人、いちばん大きい講義が212人、相談窓口は平日9時から17時まで、という数字です。

入学金を払ったあとで、他大学に決めた場合は。

三月三十一日までに辞退を申し出れば、授業料と施設設備費は返します。入学金は返りません。最高裁の示した線で、本学の判断ではありません。

「大学」と名乗るのに許可が要るのですか。

要ります。大学でないものが大学と名乗ることは学校教育法で禁じられていて、罰則もあります。本学は文部科学大臣の設置認可を受けています。

FROM THE DESK — WHAT ACTUALLY HAPPENED

五年目の学生

二年目に週二十五時間のアルバイトを始めて、三年目の終わりに七十四単位。四年での卒業をやめて、五年で出ました。学費はもう一年ぶんかかりました。窓口で最初に話したのは、単位の数ではなく、一週間に何時間あるか、でした。

上限まで取った学生

一年目の前期に二十二単位を登録して、十単位落としました。落とした十単位ぶんの授業料は返りません。次の学期は十四単位にして、全部通りました。上限は取ってよい数であって、取るべき数ではない、という話をしたのはこのときです。

退学した学生

二年目の十月にやめました。学期の途中だったので、その学期の授業料は返っていません。返らないことは学則に書いてあり、入学時にも渡していますが、読まれていませんでした。いまは入学手続の封筒の、いちばん上に入れています。

10THE UNIVERSITY

大学のこと

人文学部

日本文学科/歴史文化学科

講義と演習が中心で、実験・実習の科目はほとんどありません。つまり、教室の外の三十時間がいちばん重い学部です。

社会学部

社会学科/情報社会学科

調査実習と情報処理実習があり、その科目だけは四十五時間が教室(実習室)の中に入ります。拘束時間は長く、外の時間は短くなります。

教育研究上の目的(抜き書き)

本学は、自分で調べ、自分で書き、書いたものを人に読ませて直すことのできる人を送り出すことを目的としています。これは公表項目の一つめ(教育研究上の目的)の抜き書きで、全文は公表のほうにあります。短くしてあるぶん、聞こえがよくなっている可能性があります。

時習

「時習」は論語の、学びて時に之を習う、から取りました。習う、は教わることではなく、教わったあとで自分でくり返すことです。読みは「じしゅう」で、自習と同じ音になります。付けたあとで気づきましたが、直していません ── 本学の単位の三分の二は、その自習の時間だからです。

収容定員
1600
在学生数
1,712
入学者数(2026年4月)
431
開講科目数
712
履修登録の上限(半期)
22単位
本学の推奨(半期)
16単位

SHASHIN — 一枚だけ、そして借り物です

  • よその大学です。しかも国内ではありません。煉瓦とガラスの校舎も、前の芝生も、本学のものではありません(本学の校舎は鉄筋四階が三棟、芝生はありません)。
  • 庇の下に PACCAR HALL と読めます。実在する大学の、実在する建物の名前で、本学とは関係がありません。読める文字を黙って載せると、それは載せた側のものになります。
  • 写っている人は、本学の学生でも教員でもありません。子どもも写っています。写ってよいと本人や保護者が言ったかどうかを、本学は確かめていません。使ってよい写真だ、ということと、写っている人が承知している、ということは別の話です。
  • だから本学は、自分の学生を撮りません。撮れば、その一枚が四年間の代表になります。芝生で笑っている写真は、この商売でいちばん効く一枚で、そして四年後の結果を約束してしまいます。本学が約束できるのは単位だけです。
  • そして、ここに写っている時間は、どれも十五時間のほうです。歩いている、話している、建物に入っていく ── 写せるのは教室と、その行き帰りだけで、このページが数えている三十時間は、どの写真にも写りません。机に向かう学生を撮っても同じことで、写るのは一分であって、時間数ではありません。

Photo: Wonderlane / Unsplash